この十数年でスマホは私たちの生活には無くてはならない存在、あって当たり前の存在ですね。
そんなスマホの使い過ぎによって引き起こされる眼精疲労の症状にはどんなものがあるのか?
そんなスマホの使用による眼精疲労の現象や症状についてご紹介していこうと思います!
VDT症候群
スマホやパソコンの画面を見続けていると、目が疲れたな、肩や首がこったな、頭が重い・痛いな、という経験はありませんか?
そんな症状を感じた方は「VDT症候群」の疑いがあります。
VDT症候群とは、「Virtual Display Terminal」の略になります。
スマホやパソコンなどのディスプレイを長時間見続けることで眼精疲労になってしまい、それにより身体へ様々な異常が発症してしまうことをVDT症候群と呼ばれます。
VDT症候群は、現代病としても注視されていて、近年では、ある種の社会現象としても扱われるようになりました。 スマホによるゲームや動画視聴、パソコンによる仕事や作業によってVDT症候群になる人が急増しています。
スマホが原因で眼精疲労になる理由
一般的なお話ではありますが、スマホなどの画面を見続けて目が疲れてくると、「ブルーライト」というワードが思い浮かんだりしませんか?
ブルーライトとは、スマホやパソコンのディスプレイから発生している「青色の可視光線」のことを指します。
長時間ブルーライトを見続けてしまうと目の疲れ、酷くなると網膜や角膜の細胞に悪影響を及ぼすとされております。
それにより、目の筋肉の硬直などを引き起こし、ピントがずれた様に視界がぼやけて見えたり、チカチカ眩しいと感じたりする症状が起こってしまいます。
他にも、ブルーライトは目に与える影響だけでなく睡眠機能を乱してしまう原因としても問題視されております。
長時間ブルーライトを浴びてしまうと、体内時計が狂ってしまい、睡眠を促すホルモンの分泌が低下して夜なのに眠れない、というような症状も引き起こしてしまいます。
睡眠不足が続いていくと、今度は体を動かすホルモン分泌が低下してしまい、やる気が起きなくなり倦怠感を感じてしまうことが増えてしまいます。
更には、自立神経の乱れを引き起こしてしまい、情緒が不安定になったりストレスを抱えやすくもなったりします。
ストレスを抱え込みすぎてしまうと、脳や筋肉の働きに支障が出たりもしてしまうので、そこから頭痛や肩こりといった身体への異常を引き起こしてしまいます。
ただし、これらはあくまでも寝る前や夜、暗がりでブルーライトを過度に浴びてしまうことで起きる症状や現象です。
先述の通り、「体内時計」が狂うということが大きな問題です。
夜なのにブルーライトを浴びすぎているせいで、「体がまだお昼だ」と勘違いしてしまうことがこれらの症状や現象を引き起こしてしまいます。
ブルーライト1つでこれだけの悪影響を及ぼしてしまうと考えると、どれだけブルーライトが怖いのかがお分かりいただけるかと思います。
もちろんブルーライトそのものが問題というよりも、このブルーライトを長時間見続けるということが一番の問題になります。
仕事や隙間時間、寝る前などにスマホやパソコン等のディスプレイを長時間見続けることがなければ上記の様な症状を引き起こすリスクは低くなると言えます。
スマホやパソコンなどで起こる目の疲れ対策
どうしても仕事の都合上パソコン画面を見続ける必要がある、スマホを見ないということができない時もあるかと思います。
そんな時に試していただきたい対策や効果に期待ができる対処方をご紹介します。
目薬によるケア
ブルーライトのせいで目に疲労が蓄積され、負荷をかけている場合は目薬を使用してみて下さい。
ドライアイになりやすい人にも効果的な対策方法の1つでもあります。
最近では、ブルーライトに効く目薬が市販で購入することができますのでパソコン業務が多い方やスマホを良く見ている方にはおすすめです。
ディスプレイ輝度を調節する
大体のパソコンやスマホには輝度(明るさ)を調節することができる機能が備わっています。
明るい設定にしておくとその分だけブルーライトによる目の負荷が大きくなってしまいます。
ですので、ディスプレイを暗く調節するだけでもブルーライトの影響を緩和することができます。
パソコンであれば、単色ごとの調節もできたりしますので青色の明るさを下げるといったことも効果的です。
最初は慣れない明るさかもしれませんが、徐々に慣れていきますよ。
パソコン作業やスマホ操作は明るい所で
ディスプレイ輝度の調節に類似することではありますが、暗い場所で明るいディスプレイを見るということは目にとって相当なダメージになってしまいます。
パソコン・スマホを操作する時は必ず周囲が明るい環境で行うように心がけて下さい。
もちろん、テレビも同じことが言えます。
視力が悪い人は眼鏡やコンタクトを見直す
視力が悪い人前提のお話になってしまいますが、視力を矯正する為に使用している眼鏡やコンタクトの度が合っていないとそれだけで目に負荷をかけてしまいます。
スマホなどの画面を見る際に、度があっていない視力矯正器具を使っていると、ピントを合わせようとする働きが活発になり、それだけで目の疲労がどんどん蓄積されていきます。
度が合っていない眼鏡やコンタクトを使用されている方は、買い替えの検討をしてみて下さい。
他にも、ブルーライトを軽減できる専用の眼鏡も市販で売られています。
通販でも購入することができ、度なしのものも販売されているので、元々視力が良い人やコンタクトを使用している人にはおすすめのアイテムです。
ブルーライト軽減ができる保護フィルム
パソコンのモニター、スマホ画面用に、ブルーライトをカットしてくれる保護フィルムが市販で購入することができます。
画面から直接発せられるブルーライトをかなり減らしてくれる効果があるので、目に与えるダメージを軽減することができます。
リラックス効果があるアイテムを使ってみる
仕事の休憩などで目の疲れに効くアイマスクやアイマッサージャーを使うのもおすすめです。
お家にいる時などは蒸しタオルや低温で湿らせたタオルなどを目に乗せるだけでも疲労回復の効果に期待がもてます。
目の疲れに効く・緩和できる栄養を取り入れる
眼精疲労に効果があるとされている栄養素を摂取することで目の疲れを緩和させることができます。
例えば、目に良い食べ物は?と聞かれると、大体の人は「ブルーベリー」と答えたり思い浮かべたりするのではないでしょうか?
そもそも、何故ブルーベリーが目に良いのか?それは、ブルーベリーに含まれる「ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE」が含まれているからなのです。
言い換えれば、この成分が含まれている食べ物であれば代用ができるという事になります。
緑黄色野菜やチーズ等の乳製品、大豆製品なんかは上記成分が含まれているものになるので、日常でもお手軽に摂取することができるかと思います。
もしも食べ物によって栄養を補うことが難しい人はサプリメントに頼るのも1つの手段です。
最近では沢山のサプリメントがありますし、安価で購入できるものも増えていますので、気になる人は是非ご検討下さい。
以上が、スマホやパソコン等のディスプレイから発せられるブルーライトが原因の眼精疲労に効くとされる対策や対処法のご紹介になります。
これらの対策等には個人差もあるかとは思いますし、直ぐにできること・できないことがあると思います。
なので、もしも目の疲れがスマホの見過ぎなんだろうなぁ・・・と思ってしまう人は、ご自身で、まずは簡単にできることから試してみましょう。