眼精疲労になると「めまい」がする。
そんな症状に悩まされたことはありませんか?
今回は、何故眼精疲労になるとめまいが起こるのか、眼精疲労とめまいの関係性やその原因、改善方法などをご紹介していきます。
眼精疲労によるめまいの原因
眼精疲労になると目の充血や痛み、視界がかすむ・ぼやけて見えるなどといった症状がおこります。
眼精疲労が悪化するとこうした症状だけでなく、めまいや吐き気の症状が出ることがあります。
眼精疲労の主な症状である視界がかすむ・ぼやける、の他にも光を眩しく感じたり、逆に暗く感じたりするといった視覚的な異常や変化が起き、めまいが引き起こされるとされています。
視覚以外にも、度の合っていない眼鏡やコンタクトの使用、中高齢の人の場合は、度の合っていない老眼鏡の使用などでもめまいが起こります。
めまい全ての原因が眼精疲労からくるものというわけではありませんが、眼精疲労による視覚的異常とめまいが起こるという関係性は深いと言えるでしょう。
もちろん、目が疲れている感じも無くめまいが起きている人は他の原因が考えられます。
場合によっては危険である可能性もありますので、そんな時は早めに病院へ行くようにしましょう。
眼精疲労、めまいによる危険性

眼精疲労が原因でめまいが起きてしまうと、フラフラしして怪我などに繋がる可能性も高まります。
室内での作業中に起きた場合であればその場で座って少し休んだり、直ぐに作業を中断して休憩するなどをすれば問題ありませんが、外にいる時などで起きてしまったりすると大変危険ですね。
めまいが起きた時は、大事になってしまう前に、必ず直ぐ対処できるように常日頃から気にかけておきましょう。
また、眼精疲労が酷い状態を放置してしまうと「睡眠障害」になる危険性があります。
睡眠による疾患がでてしまうと、ストレスが溜まりやすくなり、頭痛や肩こり、その他、日常生活に支障をきたす症状が発症してしまう恐れがあります。
この様な症状を起こさない為にも目の休息は適度にとるようにして、眼精疲労回復に効果があるビタミンB群・コンドロイチン・ネオスチグミン等が配合されている目薬を使用したり、目を温めたり冷やしたりといった予防をするようにして下さい。
眼精疲労だと感じる、長いパソコン作業などをして眼精疲労を引き起こす事をした時は、眼を休め、眼精疲労を軽減できるように心がけて下さい。
ちなみに、眼精疲労以外でのめまいの原因として考えられることで最も怖いのは「脳の病気」です。
酷いめまい、頭痛、手足のしびれなど、眼精疲労でも起こり得る症状がでますが、脳出血や脳梗塞にも同じような症状が出るので、あまりにもこれらの症状が強くでる場合は直ぐに病院へ行きましょう。
眼精疲労によるめまいを起こさない為の改善方法
眼精疲労によってめまいが起こっていると感じた場合、眼精疲労の原因を根本から改善しなければなりません。
以下では、そんな眼精疲労の原因や改善方法をご紹介していきますので参考にしてみて下さい。
長時間の○○は気を付ける
最も大きな理由・原因として考えられるのは「長時間でのパソコン作業」「長時間でのゲーム」が挙げられます。
コロナ過になり、自宅でパソコンを使った業務が増えた人や、日頃からスマホゲームなどを長時間している人は眼精疲労になりやすいと言えます。
前述している通り、眼精疲労=視覚的異常が起き、それがめまいの原因にもなるのでこうした長時間液晶画面を見ている人はめまいが起きる可能性も高いでしょう。
近くのものを集中して長い時間見続けると、焦点が一点に集中し、まばたきの回数も減ってしまい眼が乾きやすくなる原因になります。
心当たりがある人は、可能な限り適度な休憩を取り、目を休める時間を作ったり、遠くの方を見たり、時には軽いストレッチなどをしてみて下さい。
もしも目の疲れ具合が酷い、めまいが酷い、などと感じたら、行っている作業を直ぐに中断し、治るまでは目を休め、大人しくしておくようにしてましょう。
ストレスを抱えない
ストレスを感じ、溜め込むことで自立神経を乱してしまいます。
自律神経が乱れると、体の様々な筋肉をほぐし緊張を緩和させたり、リラックス効果を働かせてくれる神経が正常に働かなくなってしまいます。
筋肉が緊張したり硬直すると、眼の疲れだけでなく肩こりや腰痛、その他体のあらゆる部位に悪影響を及ぼす可能性があります。
ストレスになる原因は人によって様々だとは思いますが、まずはストレスの原因となっているものを解消していくようにしましょう。
仕事などが原因の場合は、そう簡単には解消できないですよね。
気分転換や気晴らしができる事を探してみましょう。
ウォーキング(散歩)やストレッチといった体を緩ませる運動をするのもストレス解消になります。
また運動でなくても、コーヒーや紅茶など好きな飲み物を飲む、入浴剤を入れて湯舟に浸かる、マッサージに行くなどでも手軽にできることをするのもおすすめです。
めまいに効くツボ押し
めまいが起きた時に特定のツボを刺激することでめまいが和らいだりします。
そんなめまいに効くツボをご紹介します。
完骨(かんこつ)
耳の後ろ(耳たぶの裏辺り)にある骨の近くにある出っ張った骨のくぼみがあるツボです。
めまいだけでなく、頭痛や不眠にも効果が期待できるツボです。
親指でゆっくり押してあげると気持ちいいです。
幸せホルモンが分泌されるとも言われています。
お風呂に入りながら、心地よさを感じている時に押してあげるとより効果的かも知れません。
風池(ふうち)
少し上を向いた時に、背骨から首にかけて指でなぞった時にくぼんでいる所が風池というツボです。
完骨と同じくめまいに効果的とされているツボです。
聴宮(ちょうきゅう)
口を開いた時に、耳の表側の真ん中あたり(もみ上げと耳の穴の中間ぐらい)にくぼんだ場所にあります。
めまいや耳鳴りなどに効果があるとされています。
聴宮の奥にはめまいの原因ともなっている三半規管や前庭神経があるので、そこを刺激する事によってめまいを和らげたりすることができます。
強く押しすぎると痛いことが多いので気を付けてくださいね。
ツボ押しで気を付けることを
やみくもにツボを刺激すれば良い(強く押せばいい)という訳ではありません。
ツボ押しをする時は、押しやすい指を使い、力は入れ過ぎずゆっくり指圧して、少しだけ痛い、けど気持ちいい~ぐらいの強さで押すのがコツです。
力の加減や効き具合は人それぞれで違うので、自分に合った力の入れ具合をみつけましょう。
また、悪い所ほどコリなどの固さを感じ、強い痛みを伴う場合があります。
そんな時は力任せに押す事で逆効果になる事があります。気を付けて下さい。
ツボ押しの効果は毎日続けることでその効果や変化を感じることができます。
眼精疲労を感じ、めまいなどの症状が起こりやすい人は休憩を取った時にツボ押しをして、継続的に行ってみてください。
目の疲れに効く食べ物

即効性は無いですが、日頃から目の疲れに効く食べ物を食べていればある程度予防することができます。
以下は、目の疲れに効くとされている食べ物や栄養素、効能のまとめになります。
食べ物 | 栄養素 | 効能 |
豆腐 豚肉 | ビタミンB1 | 視神経の働きを促進させる |
乳製品 レバー | ビタミンB2 | 充血や目の疲れを改善、軽減させる |
貝類 青魚 | ビタミンB12 | 細胞の増殖を促進させ神経の働きを正常に保つ |
かぼちゃ アーモンド | ビタミンE | 血行を良くして目の疲れを回復させてくれる |
イカ タコ | タウリン | 目の疲れを回復しやすくさせてくれる |
ブルーベリー ナス | アントシアニン | 網膜へのダメージを防いで血流を改善できる |
小松菜や人参などの緑黄色野菜 | βカロチン | 抗酸化作用で、目・目の粘膜の代謝を保ってくれる |
上記の食べ物はあくまでも一部です。
含まれている成分が同じものであればどんな食べ物でも問題はありません。
ジュースで取り入れたり、サプリメントも手軽でいいですね。
眼精疲労回復・眼精疲労軽減を意識することで長時間のパソコン作業やゲーム・スマホの見過ぎなど眼精疲労を引き起こす生活習慣に意識を向けることができます。
合間に休憩を取る、眼精疲労が蓄積しないよう自分で調整をする習慣をつけていきましょう!