眼が疲れてくると一緒に肩こりを発症する人が意外と多いとされています。
今回、そんな眼精疲労がもとで肩こりを発症してしまう原因や肩こりが体に与える悪影響は何か
?眼精疲労や肩こりにならない為の改善方法をご紹介していきます。
眼精疲労による肩こりの原因
近年、眼精疲労が原因で肩こりになっている人が約2人に1人いるとされています。
仕事もお供がパソコンやスマホの時代。
長時間画面を見続けていたり、細かい字を見たり作業をしたりと、日常生活において眼に疲れが蓄積されるきっかけが増えてしまったと言えます。
眼精疲労や肩こりは現代病ですね。
そもそも、こうしたパソコンやスマートフォンを長時間見続けることで、神経の働きが崩れてしまい、「自律神経」の機能が壊れてしまいます。
自律神経は体の緊張をリラックスさせる働きがあり、体の緊張は筋肉の硬直に繋がり、眼の筋肉や肩の筋肉が強張ってしまい眼精疲労や肩こりを引き起こします。
また、日常でパソコン等を見ていない人でも仕事の都合上、眼を使う仕事に就いていたり、本を読む習慣があったりなどの眼に負担がかかる生活を送っていることもあります。
イライラすることが多くてストレスが溜まってしまう環境にいる場合も眼精疲労や肩こりを引き起こすのです。
精疲労になりやすい生活環境にいることで自律神経が乱れてしまい、筋肉の緊張を生み、それが眼精疲労や肩こりに繋がります。
また逆もしかりで、元々肩こりになりやすい人は眼精疲労にもなりやすくなったりもしますので気を付けましょう。
眼精疲労・肩こりの対策、改善方法
眼精疲労や肩こりになりやすい人は次の事を意識したり試してみたりして下さい。
生活環境の改善
上項の「原因」でも触れましたが、まずは「生活環境」を見直してみて下さい。
私も寝る前の習慣でやってしまいますが、寝る前にスマートフォンを見るのはNGです。
仕事でパソコン業務が多い人、日頃からストレスを抱えやすい環境に居る人は人一倍、眼精疲労や肩こりになりやすいでしょう。
寝る前にスマートフォンを見るのは、画面から放出されている「ブルーライト」が原因で、脳が「今は昼間」だ、と誤認識してしまい目が冴えてきてしまいます。
眠くなっているのに眠気を邪魔するので、そういった状態が続くと不眠症になってしまったり、昼間に眠くなったり集中力が低下して仕事に支障がでたりします。
睡眠の質が悪くなります。
それがストレスとなってしまい、自律神経が徐々に乱れ始めて眼の疲れや肩こり、その他にも体のあらゆる場所が不調になったりします。
休息、リラックスできる時間を作る
日常生活のどの時間でも構いません.休憩時間の合間や就寝前など、自分で自由に使える時間の時に普段よりもリラックスした状態で時間を過ごしてみて下さい。
寝る前にスマートフォンを見る事が習慣になっている人は一度その習慣を辞めてみたり、隙間時間があれば目を瞑ってみたり遠くの方を見たりするとそれだけ眼への負担を減らすことができます。
体を動かす
普段からパソコンやスマートフォンを長時間見ている人は自然と体を動かす機会が減ってしまうと思います。
長時間画面を見続けて同じ体勢でいると、体の至る所の筋肉を緊張させて疲労を蓄積して自律神経を乱してしまいます。
筋肉の緊張をほぐす意味でも、体を動かすという事はあらゆる面で健康に良いと言えるでしょう。
また、体を動かしたり汗をかいたりするとストレス解消にもなるので必然的に自律神経を整えることもできます。
運動嫌いな人にオススメなのがストレッチチューブです。
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マッサージをする
肩こりが酷い時に自分でも出来るマッサージをご紹介します。
僧帽筋(そうぼうきん)のマッサージ
肩から背中にかけて繋がっている筋肉を僧帽筋と言います。
僧帽筋の筋膜をほぐすことで肩こりを解消することができます。
自分でやる時は、右手(左手)を背中に回して首をゆっくりと左(左手を回した場合は右)に傾けます。
その状態を20秒から30秒ほどキープしてもとに戻して反対側も同じ様にやって下さい。
大胸筋(だいきょうきん)のマッサージ
大胸筋は、腕を動かしたりする為にはとても重要な筋肉です。
日常での動作はもちろんのこと、腕を激しく動かすスポーツなどでも欠かせない筋肉となります。
大胸筋をほぐすには、両腕を真横に伸ばして胸をはり、その状態から腕を後ろに引いて胸の筋肉を伸ばします。
大胸筋を鍛えたりほぐしたりする事で、肩にかけての筋肉も一緒にほぐしたりできるので肩こりにも効果があります。
頭板状筋(とうばんじょうきん)のマッサージ
首の後ろの面に位置する筋肉です。
主に、首を後ろに反らしたりする時にこの筋肉を使います。
頭板状筋をほぐすには、頭の後ろで手を組んでおへそを覗き込むようにして頭を前に倒して下さい。
イメージとしては腹筋をする様な感覚と思うと分かりやすいと思います。
病院へいく
どうしても自身で解消・改善できない時は病院へいきましょう。
「肩こり外来」という、肩こりを専門で診てくれる所もあります。
後述しますが、肩こりが原因で体の他の部位が悪くなったり痛くなったりもする可能性があるので、あまりにも症状が改善されず酷くなったという時は病院への受診も視野にいれておきましょう。
※これまでご紹介してきた改善方法には個人差があります。
肩こりが及ぼす悪影響
眼精疲労を感じ、肩こりが酷くなってくると一体どんな悪影響があるのか?
肩こりが引き起こす問題をご紹介します。
慢性的な体調不良
肩こりによって自律神経のバランスが上手く機能しなくなると体のあらゆる場所が不調になります。
以下は、体調不良と感じやすい症状のまとめです。
- 頭痛
- めまい
- 倦怠感
- 不眠
- 手や腕のしびれ
- 手先足先が冷える
- 食欲不振
この様に、肩こりが原因でありとあらゆる症状が起こる可能性があります。
これらは全て自律神経の乱れによって引き起こされる可能性があるものにもなりますので、自律神経の乱れがどれだけ体に悪影響を及ぼすのかも同時に分かって頂けるかと思います。
また、体調不良以外にも、精神的なストレスが溜まり過ぎて自立神経が乱れてしまうと、うつ病の様な精神疾患にかかってしまう危険性もあるので十分に気を付けて下さい。
ストレスで自立神経が乱れ体調が良くない、それによって辛い・しんどいという気持ちが大きくなってそれがまたストレスになって…という様なループになってしまいます。
ストレスを沢山溜めないように、何かしらの形で発散させるようにしましょう。
集中力の低下
肩こりが起こるとそれに対しての不快感や意識が肩こりに向いてしまい集中力が低下してしまいます。
集中力が低下すると仕事の効率を下げてしまったり、日常生活において注意力が無くなってしまいちょっとした段差でつまずいたり、
何かにぶつかったりして怪我をしてしまう危険性が伴います。
それこそ、日常においての車の運転、車の運転関係を仕事にしている人なんかは注意が必要です。
顔・表情に表れる
肩こりが続くと肩周りの筋肉が固まっていき血行不良を引き起こします。
血行が悪くなっていくと、顔色が良くない、疲れた顔、顔の左右のバランスが崩れる、等といった症状がでてくる可能性があります。
特に女性の方が気にしている所で言えば、「美容に対しても悪影響」を及ぼしてしまいます。
顔色が悪かったり疲れ顔になってしまうだけでなく、化粧が上手くできなかったり、周囲の目を気にしてしまったり、これだけでもストレスの原因になり兼ねません。
この様に、肩こりというだけで様々な悪影響、危険性があります。
ただの肩こりだ、と軽く考えず、できる限り肩こりを解消できるように心がけてみて下さい。